お陰様でもう術後10年以上過ぎていますが、
私は乳がんのキャンサーサバイバーの一人です。
そして、その治療中、主治医と合わなくて3年悩んだことがあります。
発症〜手術当時の主治医は、黙って俺についてこい型(パターナリズム)のドクター。
自分の病状をちゃんと把握し、
選べることは自分で選び、自分で決定したい私にとって、
ちょっと質問しただけで不機嫌になり、
きちんと相談できない主治医との関係はストレスが大きく辛いものでした。
がんという死に至ることもある病気にかかって、
「この術式で良いのか? この薬で良いのか?
この病院、この主治医で良いのか?」
と、治療法に悩み、自信をもって進めないことが大きな悩みでした。
3年悩み続けた結果、それまでかかっていた大病院から
友人が紹介してくれた小さな診療所に転院。
その診療所で初めて診察を受けた日、私は泣きながら帰りました。
うれしくて、うれしくて。
欲しい情報をちゃんと提示し、
わかりやすく説明してくれて、
「今後再発したとしても、この人となら闘っていける!」
そう思えたときのうれしさは忘れられません。
しかし、私とは合わなかった元主治医@若手でちょいハンサムは、
一部の患者の間ではカリスマドクターとして人気者でした。
特に年配の女性患者たちに。
その人たちは、
「病気について怖いことは聞きたくない。
○先生は、黙って俺についてくれば大丈夫!と言ってくれるから安心。
治療法を自分で選べなんていう先生は信頼できない」
と言っていました。
私には、彼女達の気持ちもとてもよくわかります。
私自身、「がんもどき」、「ガンバ大阪」、という言葉さえ聞くのが辛く
(今となっては冗談みたいですけど)、
がんについての全ての情報をシャットアウトしてた時期がありましたから。
逃げているといえばそのとおり。
ですが、今は、その言葉を使いたくない気持ちでこれを書いています。
なんで急に、こんな大昔のことを書いてるかというと、
余計なことゴチャゴチャ抜かさず黙って俺についてこい型の主治医が、
その場その時その人に対する放射能汚染が安全か否かのボーダーラインを
あちらサイドだけで決めている国に似ていると思ったから。
おこがましいけれど、ここで、
私が自分のホームページの乳がんのコンテンツの中で、
インフォームドコンセント(しっかりとした説明と合意)の大切さと、
病気について知ることの意味を書いた一節に、
一部修正を加えて掲載させていただきます。
ご自分の人生の中で何がより大切であり、
どちらを優先させるべきかを
誰より知っているのは医師(国)ではなく、
あなたの人生を生きているあなたご自身です。
選べることはすべて、ご自分でお選びになりたいはずですし、
患者さん(私たち国民)にはその権利があります。
ところが、乳がん(放射能・原発事故)についてほとんど知らないままでは、
ご自分の治療(避難や復旧対策)についてよく理解し、判断し、決定していく ことができません。
そうして疑問や迷いばかりを残し、納得できないままの治療(避難や復旧対策)を受けていくことは
患者さん(私たち国民)にとって大変辛いストレスになってしまうでしょう。
(中略)
手術後の(震災後の)長い人生をより良いものにするために
乳がん(放射能・原発事故)について知ることが大切なのです。
私のように半世紀も生きてきた大人は、責任もあるからいい。
けれど、子供のことは守っていかなきゃいけませんから、
国がしっかりとしたインフォームドコンセントをしてくれないなら、
大人は子供たちのため、セカンドオピニオン、サードオピニオンを求め
ながら生活していくべき時だと思います。
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